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ATELIER

「 日々の暮らしのこと。 」

Aug 15, 2023

あっという間に夏真っ盛り。
目が覚めたら、トトトとバルコニーへ向かい、植物たちへ水やりをする。
うちはバルコニーに蛇口が付いていないので、台所で鍋や炊飯器に水を汲んで、何往復もしながら植木鉢の下から水が出てくるまでたっぷりと。
ブーゲンビリア、ハイビスカス4種、眠ったり起きたり草、ガジュマル、ソテツ、グアバ、モンステラ、謎のシダ、コーヒーの木、コウモリラン。よく鳥がやってきているからか、たまに知らない花が植木鉢の端から芽吹いている。じりじりと降り注ぐ日光をめいっぱい浴びて、1日が始まります。

いっとう楽しみにしていることは、ちっちゃコーヒーの成長。
昨年たった一粒だけ実ったコーヒーの実を埋めてみたら、初夏に双葉が芽吹いてくれました。今は本葉も現れ、すくすく成長中。ギターを弾いているミニオンズのフィギュアをそばに置いて、特別応援団として歌ってもらっています。

お洗濯も日々の楽しみ。
これまでいくつもの洗剤を試してきた結果、がんこ本舗の「海へ・・・Fukii」 に落ち着きました。
つけ置きしておけば絞るだけでお洗濯が完了するという、すすぎいらずの優れもの。生分解が早いので海への負担が少ないことと、とにかく天然精油のラベンダーの香りが優しいのが決めてでした。(私は一般的な薬局やスーパーなどで売られている人工的な芳香剤の入った洗剤が苦手。鼻がもげます。)
バルコニーの窓が南向きで大きいので、部屋干ししていてもしっかり日光に当たってくれる我が家。部屋が穏やかな香りに包まれるのも嬉しいのです。

台所で育てている黒糖サイダーの様子を見るのも楽しみの一つ。
島で株分けして頂いたものに、お水と黒糖を加えるだけ。冷蔵庫には入れず、時々日光を当てたり、蓋を開けて歌いかけたりしていると、しゅわしゅわとサイダーになっていきます。お酢っぽくなってきたら、またお水と黒糖を加えてしゅわしゅわを待ちます。パラダイス酵母とも似ているね。
甘いので、水やソーダ水で割って飲みます。

さてごはん。紙と経木で包まれた昔ながらの納豆をひきわりにして、梅干しをのっけたご飯で食べる。時間がある時は、もやしやほうれん草でナムルを作ったりして。

食器洗剤はガラ紡糸で編まれたびわこ布巾と、ヴィーガン固形石鹸に変えました。
前まではヤシノミ洗剤やスポンジを使っていたのですが、少しでも海に負担がかからないものを選ぶように。へちまもいいね。

生活のどんなシーンにも、海で出会ってきたカラフルで美しい彼らの姿が浮かんで、例えば、私がお家の中で水を使って何かを洗っていて、そのお水たちがそのまま彼らの元へ向かうことを想像しながら。できるだけ優しい水を、循環しやすいものを、と自然と変わっていくようになりました。

プラスチックをできるだけ使わない/ごみをできるだけ増やさない選手権を日々ひとりでに開催し、コーヒーはネルドリップで淹れて、お出かけの時は水筒。もうコンビニのコーヒーはしばらく買っていません。どうしても手に入っちゃった時は(打ち合わせで頂いたり)洗ってしばらく使います。ストローは5年前に購入したステンレス製のを使っています。コーヒー豆は大袋で買うようにして、冷凍しておく。
出張するときは道の駅などでその土地のお野菜を見て回る。せっかくエコなもの、無農薬のものでも過包装だとなんだかな、なのでできるだけ包まれていないものを。包みは新聞紙など紙で包まれているものを。その新聞紙も、汚れていなければ取っておいて、何か包んで運ぶときのために取っておきます。

水も電気も最小限にして、自分が使っている電気がどのように発電されたものかもチェックして見直すこと。発見して学んで、調整していくこと、その過程で、自分も、他人も、決して責めないこと。
矛盾が多く発生しているのは、確かに変化を迎えているしるしだと思うと、気分が少し楽になります。
私は国内でも海外でも演奏することがあるから飛行機に人一倍乗るのですね。それだけでいっぱいCO2を排出してしまうことになるけれど、その代わりできることはなんでもやって行きたいです。

ちょっと習慣になってくると、何ができるかなと考えることがとっても楽しくて。限りある星に住んでいるという実感が深まっていくものです。

幸いなことに私の周りには、地球や海のこと、これからの未来の循環のことを考えて実行している人がたくさんいて、みんなから素敵な情報をいつも与えてもらっては、真似っこして、よかったら、また自分も身近な人にシェアして、、みたいなことをしながら、このごろはのんびり暮らしています。

こころからだ健やかに、いつでも星と同期していることを感じながら、好きなことはうんと好きでいて、生きていきたいですね。
photo by eri